６９９０円のギターセット　(;´･ω･)

　別にアフィリ目的ではありませんよ～、買ってくれれば、数百円おこづかいが手に入るのでうれしいですが。
　えすさんのコメントに、１万円のギターの製造原価やばいね～とありまして、アマゾンの最安値どれぐらいかなと見てみたら

　６９９０円！！

　アマゾンの中華？商品まじスゴイ。先日もプロジェクターやおもちゃドローンを誉めましたが、品質はともかく、この値段で作って売って、儲けがでるのがスゴイ。

６９９０円セットのギター卸値を考察

　アマゾンでの出品手数料　楽器の場合　１０％
　よって、売れたら６９９円はアマゾンへ。
　月間の掲載料や成約料は大口取引として、０円計算。

　付属品の値段
　付属品の原価は市販価格の１割程度としても、

　チューナーは５０円はするかな
　赤銅弦という、摩訶不思議な弦でも１セット３０円はするかな
　ソフトケースは５０円
　やわらかい布！？は５円
　ピックとピックケースは５円
　指カバー！？（なんじゃそれ）　１円
　カポ　１０円
　ギタースタンド　１０円
　ワインダー　１０円
　ピックガード　１円
　ストラップ　５円
　ブリッジピン　５円
　ピン抜き　２円

　１７セットで２００円としよう！

　送料はアマゾンプライム設定なので、
　FBA発送代行手数料　１４０ｃｍ以下（１００＋３０＋１０）として１０２０円

　この時点で、ギター本体分の価格は、６９９０－１９１９円なので、切りよく５０００円としよう。

５０００円でギターを作れるのか？

　発展途上国の時給が不明なので、あえて愛知県の最低時給９５５円で、製造方法を考えみよう。
　プライム発送であることから、アマゾンの配送センターに商品を工場から輸送していますが、ここは自社のトラック便で大量に運んでいると仮定して、輸送料は５００円とする。残り４５００円。
　
　会社の儲け、今後の設備投資用として、売値の５％として２２５円を利益とすると、残り４１７５円。

　原価率（材料代）を３割だとして、材料費１２５０円、人件費は２９２５円

　人件費２９２５円を愛知県の最低時給で割ると、３時間弱。

　ということで、
　このギターセットのギター本体は、１２５０円の材木と、愛知県民なら一人で３時間以内に作成しないと儲けが出ない。

　１２５０円の材木＝ホームセンターで売っているような薄いベニヤ板、建材用、もしくは端材なのは想像が付きますね。３年の乾燥とか真空なんとか、単にベニヤ板の製造方法でしょうねｗ

３時間でギターを作れるのか？

　ベニヤ板のカットは、型押しでしょうか。数秒に１枚排出されてそうです。
　ヘッドやネック部分もマシン成型として、こちらは少々時間がかかりそうですね。それを動かして保管するのに人手がかかりそうです。

　実際に人の作業をするところは、板の張り合わせ、ペグの取り付け、サドルナットの取り付け、ブリッジの取り付け、弦張り、完成品の検品、袋詰め、箱詰め、パレット管理あたりかな。
　製造作業する人件費と、営業の人件費、経理の人件費、ひっくるめて３時間分なので、一体このギターを作っている工場は何本作れば黒字ラインになるのでしょうかね・・・。

　ま～愛知県で製造することは不可能でしょうね。慣れた私でも弦の取り付けには数１０分かかります。というか、ギター制作の拘束時間で、弦張りが一番時間かかりそうです＾＾；

3万円のライン

　お隣の岐阜県のKヤイリギターさんの安いギターでも８万円、４弦の一五一会の廉価モデルで３万５千円。
　お気に入りのアヌエヌエのギターは３万円台。ヤマハの入門機も３万円台。

　モーリスとかヤマハの入門機（中華製）が、３万円台ということを考慮すると、ブランド料金を１万円としても２万円程度でないと、何かコストカットをしないと儲けがでないと思われます。

　その何かは、圧倒的な大量生産（SヤイリのYM02とか）もしくは、素材のコストカットなんでしょうね。
　
　だから、安すぎるギターの購入評価に、ペグが折れるとか、トラストロッドが入ってないとか、ブリッジが剥がれるとか、通常のギターではありえないことが書いてあるんですよね～＾＾；