2018年3月に発売されました、NINO KUNI Ⅱ「二ノ国Ⅱレヴァナントキングダム」PS4版をクリアしました。
全体の評価として、とても楽しく遊べました。
知り合いから借りた、「ドラゴンクエスト11」DS版は、超序盤の馬乗ってお城に行くところで、なんかいいや!と放置したぐらい、歳をとってゲームに熱中する事が減ったと感じますが、この二ノ国Ⅱはプレイ時間60時間も楽しみクリアしました。
ちなみに、前作の二ノ国 漆黒の魔導士(魔法指南書 マジックマスター付)は、前半を過ぎたあたりで途中で挫折しています。挫折というよりは、面白みが感じられませんでした。
二ノ国Ⅱレヴァナントキングダム 評価・レビュー
ストーリをクリア後の個人的な評価をしたいと思います。
プレイ時間は約60時間。エバンのLvは64。進軍バトル部隊のLvは32~35。
エスタバニア城のLVは3でAAAA。王国資金は200万程。住民は74人。
クリアしたサブクエストは約80。ゴロネール国のクエストは手付かず。
の状態で、最終ボスを苦労せず倒せています。
良い点 戦闘バランス
戦闘が楽しい。
RPGはLV稼ぎが必要になったり、マップの移動で常に敵と戦うことになりますが、そのような雑魚敵との戦闘がちょっとしたアクションゲームで、さらに無双ゲー(ボタン連打で楽しめる)ので、ストレスがほぼありません。
たまにやたらと逃げる雑魚がいたり、硬質化するスライムとかがスパイスとなっていて、いいバランスだと思います。
ボス戦もごり押しすると、あっけなくやられるパターンがあり、相手の動きを見て回避、隙を見て大技を当てるという、なかなか楽しめるバランスです。
個人的には、この戦闘バランスの優秀さが、一番輝いているゲームと思います。
ストレスなくサクサク進むというのは大事です^^
良い点 サブクエスト、サブキャラの設定
親切なお使いゲーム
このゲーム、クリアに60時間かかりましたが、恐らく本編のストーリー部分は10時間もないかと思います。
プレイしていた時間のほとんどは、サブクエストの消化で費やしています。
マップ上に行くべきところが表示されるので、サクサク進みます。
キャラの設定に合うクエスト
服を作るから糸が欲しいとか、小舟で島巡りするおじさんとか、その後のエスタバニアの住人になった時に、なんというか感情移入というか、王様?になった気分がします。
サブキャラやフニャ、料理などのアイテムに数行の説明が書かれていますが、これを読むのが結構楽しいです。
フニャがいい!
フニャがいるだけで、スタジオジブリ作品っぽいです。癒しですね!!
どちらでもない点 王道のストーリー
王道だけど無理がある?
ネタバラシを含めますね。
ロウランはミサイルが飛んでくる世界で、何故に剣の修行をしていたのだ?
剣道、居合道、フェンシングとしても、生身の敵(ネズミ型ですが)を躊躇なく切るという事は、剣を使った実戦をしていたのだろうか?
とある国では、滅びから身を守るために時間を止めていたような設定(ペットのトカゲが、ドラゴンになるぐらい)でしたが、時間を巻き戻していたのかがハッキリしません。サザエさん効果なら、恋愛してもいつまでも実らないし、高い所から落ちても大丈夫な気がしますが、人が増えたり、減ったりするのは、その時間の巻き戻しに障害がでるのでしょうかね~。
あと、エバン、悪者を許し過ぎてないか~^^;;
開発期間が長い割には、肝心なメインストーリが継ぎ接ぎで出来ている印象です。
もう少し、国同士の争いとか、関連性があった方がよかったかなと感じます。
とはいえ、安心して進められる王道ストーリーで、急にパーティを解散させられたりすることもなく、ジブリの世界観を味わえました。
期待ハズレな点 キングダムモード
自由の要素がない
キングダムモードを初めて触った時の感想ですが
えっ、建てる場所、建てる物は固定なの!!
まったく自由の要素がありません。ひたすら資金が溜まったら、建築、研究を繰り返すだけです。
少ない費用で建築、研究できるように、建てる建物・研究の順番はちょっと考えますが、なんか期待ハズレです。
サブクエストをこなしながら、城をLv3まで上げましたが、終盤は放置してしまいました。
武器、防具を作る必要がない、攻撃魔法も使わない
一番の問題は、この自分の王国で武器や防具を作る必要性が無い事でしょうかね~。
瘴気モンスターや、Lvの高い雑魚モンスターが、王国で作れる武器よりもいいものを落とすので、市販品?の武器を買ったり・作る必要がありませんでした。
何せ、ストーリーイベントで貰える最強の武器よりも強い攻撃力の武器をいつのまにか拾っていたりします。
攻撃魔法に関しては、編成画面で入れ替えすらしていません。Lv1ファイアー?のままです。
必要な素材を指定して、集めれない
せっかく王国が大きくなっても、似たような設備が増えるだけで、もらえる素材のレパートリーはほぼ変わりません。
Lv3あたりから、ランダムで採取でなくて、指定したものを採取してくれると、何か最強の武器を作ろうかなと思えるのですが・・・。
素材が溜まらないので、現状の最強武器すら作れないし、強化も1,2段階しかできず、結局拾った武器のが強いという、なんともいえないバランスです。
サブクエストをこなして、人材が増えていくというのは、なかなか楽しい作業なのですが、肝心なその後のやることに制限やランダム性があって、なにかもったいないですね。
箱庭ゲーム風なのを想定していた
スマホのちょっとした箱庭ゲームぐらいのを想像していたので、少々残念ですね。
キングダムモードだけでも十分遊べるぐらいだとよかったな~。
住民が増えたから、農場を作るとか。
稲が沢山実っているけど、手作業だから収穫できない、コンバインを開発とか。
防具の皮のために、畜産始めるとか。
そのために、脱穀したあとの稲わらが必要とか・・・。
街が大きくなって、疫病発生。薬が必要。
疫病防止のために、下水道計画、重機作成、モンスター退治、隠れ鉱脈発見・・・、
なんか、いくらでもアイデア出てきますが、なんであそこまで自由度を失くしたのか、もったいないな~と思います。
残念な点 無駄な主要キャラ
ぶっちゃけ、エバン、ロウラン、シャーティーの3人だけしか使っていません。他3人はパーティにすら入れていません。
序盤以降に仲間になる主キャラは、全部キングダムモード、王座の間用で良かったかなと思います。
主人公 ロウラン。好きな名前を付けれた。
物語主人公 エバン。
3人目はエバンの長馴染みか、許嫁とか。ロウランの現実世界の娘と面影が似ていて、娘が生まれた時のエピソードで、キャラデザインや名前を最初に選べれるとか。
序盤にエバンの付け人が退場しますが、あの子が、いずれ復活してパーティに入るのを期待していたのですが・・・。
残念な点 進軍バトル(無駄な部隊キャラ)
進軍バトルも、固定メンバーでした。水のチャコバ、緑のジイヤ、火のダイアスに、遠距離のコウハッカ。
戦略的には相性の選択と、基本的なLv上げのみで、戦略性がほぼ0 ^^;
序盤は水の部隊がいないので、敵の火の部隊が強く、なかなか歯ごたえがありましたが、チャコバを入れたら、一気にヌルゲーになりました。
そして、中盤以降に、やたらと部隊が増えますが、4部隊しか投入できない&Lv上げがメンドイなので、魔法部隊やら盾部隊まったく使用していません。
それでも、最終の進軍バトルは、痛くも痒くもない、ヌルヌルの難易度でしたので、なんか拍子抜けです。
やみくもに部隊キャラが増えても、やることが同じなので、もう少し戦略性があったら面白いのにな~と思います。
柵を作って、敵の勢いを止めて、柵越しに矢を打つとか。
落とし穴を掘って、攻撃魔法で追い打ちするとか。
進軍部隊は固定でも、仲間を増やすことによって、そのような特殊スキルが増えていくとか。
爽快感もあるし、そこまで作業・やらされている感はないのですが、「戦術を使いこなすのがカギ」という謳い文句は誇張表示だと思います^^
失敗を繰り返しても、Lvが上がっていきますので、最終的にはごり押しでどうにでもなるゲーム性です。
残念な点 フニャが多すぎる
このゲームの残念点の共通点として、キャラクターが多すぎます。
主メンバーは6人ですので、普通と言えば普通ですが、進軍部隊といい、フニャといい、そこまで数を増やす必要があるのか?と感じます。
雑魚との戦闘を楽にするため、4枠のフニャをすべて回復係にしていましたが、フニャを替えてまで攻撃重視にする必要性もなく、Lv上げの手間もあるので、フニャに関しても中盤以降は触っていません。
フニャ集め自体は楽しめるし、集めがいがありますが、だから何かいいことがあるかと言えば、まったくありません(恩恵を感じません)。
フニャの司令官はポンゴが引き受けて、フニャを入れ替えなくても、色んなスキルを選択できるように、ポンゴが必要なフニャを呼び出すようなシステムのがよかったような~。
ポンゴは自然が大好きな守護神で、フニャの力で成長するとか・・・。
残念な点 アイテムが多すぎる
武器や道具の材料はともかく、「料理のレシピ」とか必要なのか。
というか、戦闘中に料理を食べて、パーティを強化したことが、序盤の数回だけです。
マジックポイントの回復アイテムとか、最後のボス戦まで一度も使ってないです。
色んなアイテムだけ先行して作って、それをどう生かすのかは後から考えたようなものばかりです。
せっかく料理がある、腹持ちゲージがある、料理人もいるなら、ダンジョンに入った時は腹減りゲージが減っていく、進軍バトルの時に兵糧が減っていくぐらいの関連性があってもよかったのではと思います。
それぐらいの縛りがあって、王国で畜産や、畑、魚市場等を建てる意味が出てくるかと思います。
残念な点 久石譲の音楽
メインテーマのモチーフが前作と同じなのは仕方ないですが、
「あ~この曲を、ソロギターでアレンジしたい!!」
と感じるのは、正直な所ありませんでした。戦闘の音楽とか、各国のテーマ曲とか、雰囲気が体感できて、さすが久石譲さんとは思うのですが、これぞ久石メロディというのは、個人的にはありませんでした。
前作と今作のメインテーマをモチーフにした「心のかけら」はとても大好きな曲ですが、今作の曲にはそこまで感激した曲はありませんでした。最後のエンディングにも期待していましたが、こちらもメインテーマーのモチーフでした。
エンディングの優しいアレンジは、素敵な編曲なのですが、モチーフが一緒なので、なんか期待ハズレというのが感想です。
久石譲さんの曲が年々暗い方向へ傾いているので、ゲームの世界では底抜けに明るい曲が数曲あるといいな~と期待していたのですが・・・世界は混沌系のBGMが多いかなという印象です。
というか、ゲーム内で楽譜を集める事によって、BGMを選んで聞けるようになるのですが、これに関してはノーヒントとなっています。
フィールドの宝箱に入っていたりするので、全部の曲を集めるために、しらみつぶしにイベントを終える必要がある、宝箱を開ける必要があるので、せめて簡単なヒントが欲しい所です。
実際、シナリオクリアしても、エンディングの楽譜が手に入らず、少々なんじゃそれ感を味わっています><;
でも 面白かったです。
あ~だ、こ~だと戯言を書いていますが、50時間以上も遊んでいるので、ゲームとしては元は取れているし、楽しかったです。
でも、もう多分サブクエストの消化や、城のLvを4に上げるような作業はしないかなと思います。
ゲーム内のBGM楽譜を集めたいとは思っていますが、少々メンドイし。
前作のサウンドトラックは購入していますが、今作は出ても、多分買わないしな~。
王道のRPGを楽しみたい方には、お勧めできます。
二ノ国Ⅲを作る際は、テストプレイヤーで呼んで欲しいな!!
あれこれいっぱい注文しますのでw
ま~、そんな注文をすべて受け入れたから、今作のような中途半端?なゲームになったとは思いますがね^^
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