サウンド・オブ・サンダー (2004) タイムトラベルの謎?

アマゾンプライムで見た映画の感想です。
「サウンド・オブ・サンダー」というタイムトラベルのお話です。
10年前の映画なので、なんともCGとかがチープな感じですが、結構映画として面白かったです。

映画としては面白いけど、科学的に考えるとどうも腑に落ちない部分が。
科学的と言っても、今の世の中ではタイムタトラベルはできないので、科学的というのか不明ですが・・・

一応、以下ネタバレ。

お金持ち相手に、白亜紀に行って、恐竜をハントするのを仲介する企業と、タイムマシーンを作った博士達の話です。
倒す恐竜は、未来の人間がやってこなくても、沼地に落ちて、火山の噴火で死んでしまう不運な恐竜です。
なので、

どうせ死んでしまう恐竜をハントしても、未来に影響はしないという前提。

過去にハントに行ったときは、「何も残さない(銃の弾は個体窒素)」「何も持ってこない」「何も変えない」というお約束の原則。

映画の冒頭の話は、不運な恐竜をハントするところから始まります。
その恐竜は、銃で撃たれて死んでしまう?けど、史実?通りに沼地に落ちて、火山で確実に死んだことになります。

映画では、その恐竜ハントの2組目でトラブルが起きて、お客さんが蝶を踏んづけて現世に持ち帰ってしまいます。
このシーンで、

ハントされる恐竜は、すべて同じ恐竜というのが描写されてます。

この沼地に落ちて火山に焼かれる不運な恐竜は、何度も違う時間の未来から来たハンターに、何度も同じ時間に殺されて、沼地に落ちて、火山に焼かれているということです。
映画の中では、8年先まで恐竜ハントの予約が埋まっているといっていたし、それまでのテストも考えると数十回は倒されているはずです。

で、トラブルが発生して、現代に戻ると、蝶をもってきてしまったことによって、時空のゆがみが生じます。

蝶をもってくる=白亜紀の蝶が1匹いなくなる=もしかして生んでいた卵が消滅する=それが影響して生態系にひずみが生じる。

ということは、その蝶は運命的には、数分後には火山が噴火して、災難に見舞われるハズなのですが、火砕流で焼け野原になった土地で生きていたという驚きの強運の持ち主なんですよね。
ハントされる恐竜と大違い・・・。

ま~でも、その運も尽きて、未来から来た人間に踏まれてしまうのですが^^;;

で、映画も中盤になると、明らかに現代に影響が出てきて(時空のひずみ、うねりという解釈で、瞬時に未来が影響しない)、過去に戻って過ちを正さなきゃとなる。

蝶一匹がいなくなるだけで、何故、恐竜が生き残り、植物相が変化するのか、どうやって隕石からの絶滅を免れたのか不思議であるが、その辺は映画だからとして、恐竜猿人や半魚人人間を楽しむ^^

ただし、一番納得できないのが、終わり方である。解決の方法である。

問題の起きた時間(過去)に戻り、対処し、同じ過ちを繰り返さないようにメッセージを主人公に残す。

理論的にはおかしくないけど、それだと冒頭の恐竜ハントのシーンに矛盾が生じます。
だって、タイムトラベルして、以前のタイムトラベルした人に接触、干渉できるということですから。

毎回、同じ時間(過去)、同じ恐竜(沼地に落ちて、火山に焼かれる恐竜)をハントするという前提のため、1回、2回・・・、と繰り返して100目になるときには、その場面には100人の主人公(他客何百人)がいるということに・・・。

おかしいよね!

って、映画は楽しかったですよ。飽きずに最後まで見れます^^ 

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